同じことをしていても、してる側の意識が違うと、受け取る方の印象が180度変わる場合があります。
誰かの手助けをしたり、人に親切した時。
どんな気持ちでしていますか?
ほとんどの方は、そんなこと意識せず行動しているかもしれません。
もし、
親切にした相手が、全く感謝しなかった場合はどうでしょう。
気分がざわつきますか?
『せっかく親切にしてあげたのに』と。
私の友人で、とても面倒見の良い女性がいます。
彼女は、明るく元気な雰囲気で、仲間のお姉さん的存在でした。
進んで面倒を見、進んで親切にする。
恋人にも、とても尽くしていました。
ですが、心から彼女に感謝する人はほとんどいませんでした。
何をするにも、「褒めて欲しい」「感謝して欲しい」という気持ちが透けていたのです。
相手がそんな風に思っていると、とても感謝しづらいです。
なぜなら、その行為は自分に向けられたものではなく、彼女自身のための行動だからです。
どういうことかと言いますと。
例えば、食事を彼女が作りました。
彼女の望みは「おいしいと褒めて欲しい。感謝して欲しい」と思っています。
そこに、
「おいしいものを食べさせてあげたい」という気持ちもあるでしょうが、それよりも「食べさせてあげたのだから感謝してください」なのです。
そんな風に思っている人に、感謝しますか?
「え~。別に頼んでないし」
って気になることでしょう。
せっかく親切にしても、ありがたいと思われるどころか、お節介に思われてしまう。
悲しいですね。
ならば、感謝される人はどういう人なのか。
おそらく、「見返りを期待しない」人でしょう。
私がしたくてさせてもらった。だから、感謝などしてもらわなくて結構。
喜んでもらえたら、手助けができたなら嬉しい。と思ってる人ではないでしょうか。
そういう人は決して前に出てきません。
さりげなく何かをしてくれているはずです。
「私がやってあげた!」なんて主張は絶対にしません。
心からしたいと思ったからやった。やりたくなかったらやらない。
したいことをさせてくれて、ありがとう。
と、無理のないスタンスなのです。
感謝されたい!と願う人が感謝されず、
させてもらって感謝している人が、感謝される。
人の心理って面白いですね。
友人の話に戻りますが、
彼女は、自分の親切が報われないことを嘆いていました。
なぜ、皆に感謝してもらえないのか不思議だと。
そして、『もっと尽くさなければいけないのではないか?』とさらに『お節介』を重ねていました。
どんどん疲弊していく彼女に
「感謝されなくて辛いなら、親切やお世話をやめてしまえばいい。」とアドバイスしましたら、彼女から出た言葉は、
「そんなことをしたら、誰からも相手にされなくなってしまう。」でした。
彼女は自己肯定感が低く、自分に自信がなかったのでしょうね。
感謝されることで、存在を認めてほしかったのですね。
もし、感謝されないことに毎回イライラしてしまっていたら、自己肯定感が低くなっているのかもしれません。
苦しくなってしまう前に、
「自分は生きているだけで素晴らしい」と自分を認めてあげましょう。
お節介をやめ、自分に時間を使ってみてください。
誰もあなたを嫌わないことを実感できるはずです。
してあげる。のではなく、させてもらっている。
見返りなどいらないという気持ちが人を感動させ、感謝されるのだと思います。
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